水上温泉と紅葉を訪ねる旅


2002-10/30~2002-11/01

85歳になる義母が元気なうちにと紅葉見物を兼ねて水上温泉への旅行に連れ出した。
・・・と言うのは口実で本当は自分が紅葉を観たかったのかも。


2002-10/30(水)

道が渋滞する事を考え、朝7時に家を出た。雲一つない快晴、天気は上々首都高湾岸線は渋滞もなしで快適なドライブが始まった。
ナビの案内は箱崎経由高島平方向を示しているがそちら方面は大渋滞との表示を見て葛西から首都高中央環状線に。
しかしそれ程走らない内にこちらも渋滞が始まった。
対向斜線でトラックが横転した為の見物渋滞らしい。時間には余裕が有るので急がず騒がずじっと耐える。
救いは荒川越しに見える見事な富士山の姿で、ビルの間に見え隠れしながら埼玉に入るまで見送ってくれた。

何とか渋滞区間も抜けて関越自動車道に入るとまた快適なドライブで瞬く間に群馬県へ入った。
そのころから前方の山肌に少し雲がかかっているなと思ったら地表すれすれに虹が見える。
助手席と後部座席で感動の声。
進むにつれて雨粒がフロントガラスにポツポツ当たりだしたが、この雨も10分ほどするとまた晴れ間が広がって水上へ着いたころは快晴に戻っていた。

時計はまだ午前11時をまわったばかり、ホテルへ向かうには早過ぎるのでその前に照葉峡を周る事にして水上ICから国道291経由水上片品線で一路照葉峡へ。
山道に入るころには厚い雲が広がって来たが、まだ視界は良好である。進むにつれて気温も低下し山肌に雪も見えてくる。
紅葉した木々の姿が増えてきて道路脇の雪が目立つようになってきたら照葉峡に到着。山肌や道路には昨日降った雪がまだ残っている。
紅葉と雪に感動している妻と義母を見て、連れて着てよかったなと安堵。
写真を撮っていると小雪もちらついて来た。
照葉峡から更に進むと道は一面の雪に覆われノーマルタイヤでは走りにくくなってきた。
一応チェ-ンも持参してはいるが脱着が面倒なのと老人も連れているので諦めて水上へ引き返すことにした。後日聞いたところでは、照葉峡も11月4日から通行止めになったらしい。
良かった~、10月末に行って。

照葉峡を後に藤原の里へ。郷土館横にある墓地の桜が紅葉真っ盛りで、今まで桜の葉がこれほどまで紅葉するとは思っても見なかった。
郷土館のおばさんの話では、この辺は豪雪地帯で冬になると一階は屋根まで雪に埋もれるほどの積雪らしい。郷土館でリンゴや漬物でのもてなしを受け、お茶を飲みながら暫く話し込んしまった。
気がついたらもう午後4時をまわっているので、急いで今晩の宿"水上館"へ向かう。

宿に着き玄関で車のキーを渡す。ロビーでおかみの出迎えをうけ、チェックインを済ませて部屋へ。
仲居さんから、「正面に谷川岳が見えます」と言われて外を見たが、ガスがかかっていてぼんやりとしか見えない。
天皇陛下が皇太子時代と天皇になってからと二度ほど水上に来られた折に泊まったのは隣の部屋だと聞かされた。
部屋の間取りを見ると部屋数は有るがそれ程広いとも思えない。
ちょっと覗いてみたい気もしたが宿泊客がいたので諦めた。
夕食は部屋食と聞いたのでその前に温泉に浸かって運転の疲れを癒す。
この宿は風呂が沢山有るのが自慢で十槽を超える浴槽があるが、時間帯で男性用と女性用を入れ替えるので男性がすぐに入れるのは水晶の湯と露天風呂。
もっとも私は一つあれば充分だが。
女性連は利根八湯と牧水の湯で、風呂に行ったまま中々帰って来なかった所から見ると暫く温泉三昧を楽しんだようである。


2002-10/31(木)

朝、目が醒めると、妻が『昨晩は雨の音が気になってよく眠れなかった』という。
窓を開けて外を見ると、正面に真っ青な空に朝日を受けて輝く谷川岳の姿が見える。どうも下を流れる渓流の音を雨音と勘違いしていたらしい。
暫く感動して眺めていると、最初赤味を帯びていた山並が銀色に輝きだした。
今日は快晴、谷川岳に行こう。
朝食も部屋食なのでノンビリと食事して10時近くになって出発する。
今晩も水上館泊。連泊だとその日に必要な荷物だけを持ち歩けば済むから楽だ。

ホテルから谷川岳ロープウェー乗り場までは車で20分ほど。
天神平までロープウェーに乗り、更にスキー用リフトで天神山の頂上へ。
天神平から上は見渡す限り一面の銀世界である。
85歳の義母も持参の冬用コートに身を包み、雪の谷川岳を見ながら『この歳になるまでこんな世界を見たことが無かった』と感激してくれた。

谷川岳を後にして片品渓谷の吹割の滝へ。 水上から見れば谷川岳の反対側、水上ICから高速に乗り沼田ICで降りて国道120号(奥利根湯煙街道)を通り片品渓谷へ。
吹割の滝は水量が少なくてガイドブックや観光パンフレットにあるような迫力は見られないが川幅一杯に広がる滝は豪快である。

時間が有るので更に奥のトウモロコシ街道・日本ロマンチック街道と通って丸沼高原へ。
丸沼高原ゴンドラで標高2000mの山頂へ一気に上ると目の前には白根山が聳え立っている。

今晩も水上館泊。露天風呂でライトアップした渓流を眺めながら今日の疲れを癒す。


2002-11/01(金)

目が醒めるとまず空模様が気になる。外を見ると谷川岳には薄く霧がかかっているが雨が降っているかどうか部屋からは分からない。
朝食を運んできた仲居さんに聞くと外は霧雨で風も強いと言う。
まあ今日は帰る日だから近所を周ってお土産でも買えればいいかと自分を納得させる。
朝風呂にも浸かったし朝食も食べたしでチェックアウトを済ませて外に出ると雨も上がり風も止んでいる。
これならと諏訪峡散策に出る。
諏訪峡はホテル前から続く渓流だが、ホテル付近は散策道が無いので観光出来るのはそこから少し下流になる。
道の駅の駐車場に車を止めて川岸に降りる。時折霧のような雨が降って来るが傘をさすほどの事は無い。

帰り道、関越道はさしたる渋滞も無く順調なのでこれなら昼過ぎには家に帰れるかと思っていたが、東京に近づくと竹橋付近で12kmの渋滞との表示が。
それを避けるべく外環経由で小菅に向かった所こちらも途中から大渋滞。結局自宅に帰り着いたのは午後3時近くになってしまったが、紅葉と銀世界のパノラマにあえて義母も妻も大満足の様子。
3日間の旅も無事終了。良かった良かった。