屋久島

2003-06/26〜2003-06/28
屋久島

長年念願だった屋久島行き。
ご近所の方と連れ立ってやっと実現。
原始林の迫力に圧倒されながら元気をもらってきました。


    記事中の写真はクリックすれば拡大表示します。

2003-06/26(木)

午前10時50分羽田発鹿児島行きJAS575便に乗り、鹿児島空港からは昔懐かしいプロペラ機のYS11(JAC75便)に乗り継いで13時40分に屋久島空港に到着。梅雨の最中で天気予報でも雨といわれていたのに、屋久島の空は真っ青で南国の陽射しが刺さるように注いでくる。
空港からはバスに乗って最初の目的地「志戸子ガジュマル公園」へ。ガジュマルに空を覆われた薄暗い林の中を行くと、沢山のアオノクマタケランやクワズイモの花が咲いていたが、どちらの花も色は白。薄暗い中での手持ち撮影なので手ぶれしないように注意はしたが、残念ながらまともに撮れた写真は無かった。
ガジュマル園を後に島の北西に位置する「吉田展望台」へ周ったが、水平線近くはもやっていて空気が澄んでいれば見えるはずの口永良部島や硫黄島の姿はまったく見えない。初日のスケジュールはこれまでと、早々に切り上げてホテルに向かった。

YS11(屋久島空港) ガジュマル 吉田展望台からの眺望
屋久島空港 ガジュマル 吉田展望台

宮之浦港から歩いて数分の所にあるホテル(シーサイドホテル屋久島)前のプライベートビーチはハマユウが咲き乱れその先には岩だらけの海岸が広がっている。取敢えずは風呂に入ってから夕食を食べに大広間へ。夕食はレストランではなく畳の間である。献立に出たアサヒガニはこの辺で捕れる名物とか、実がたっぷりの美味しいカニに満足した。
夕食後ホテルの庭に出て芝生に座って眺める夕焼けは刻々と色が変わって美しい。遠くを見ると、穏やかな太平洋に迫りくる夕闇のなかに2艘の漁船が出漁していた。

シーサイドホテル屋久島 夕食
シーサイドホテル屋久島 夕食
ホテル前に広がるプライベートビーチ ハマユウとハマアザミ
ホテル前の海岸 ハマユウとハマアザミ
夕焼け 薄暮の太平洋
夕焼け 穏やかな太平洋


2003-06/27(金)

今日も何とか天候は持ちそうだ。まずは本日最初の予定地「紀元杉』へ。
紀元杉は推定樹齢3,000年、胸高周囲8.1mの巨木である。屋久島は花崗岩の島で土が無い為、地面に保水力が無いから降った雨はすぐに海へ流れてしまう。地面に栄養が無い厳しい環境で岩にへばりついて生える屋久杉は成長が遅く樹齢の割には細く感じられるが、樹の表面から発するオーラで間近で見るとその迫力に圧倒される。この感動を写真では伝えられないのが残念である。

紀元杉
紀元杉

紀元杉を見た後少し麓に下って屋久杉ランドへ。屋久杉ランドは、その名前から造られたテーマパークかと想像していたのだが、実際は自然のままの森林に自然を壊さないように散策道を整備した広大な自然園であった。散策道の周りは、太古からの樹木がうっそうと茂る原始林が広がり、昼なお薄暗い世界である。丁度ヒメシャラの花の時期らしく、辺り一面に沢山の花が散っているが直径30cm以上もある大木の為木に咲く花を写真に撮る事は難しい。 江戸時代、年貢米の代わりに杉板として納めるために伐採された屋久杉の切り株(土埋木)に島の歴史を垣間見た。切り株に落ちた種子が根付いてその切り株から栄養を吸収して新しい樹木になる切株更新も多い。
屋久島に生息する屋久鹿や屋久猿は、本州の猿や鹿と比べると一周り小型の固有種である。屋久島では天敵もいないので標高数百m以上に生息する鹿や猿は人間を恐れず散策道のすぐ近くまで出てきて珍しそうにこちらを眺めていた。しかし、麓に降りてきた鹿や猿はそこに定着して農作物を荒らすので住民の頭痛の種らしい。

苔の上に散ったヒメシャラの花 仏陀杉 切株更新
ヒメシャラの花 仏陀杉 切株更新
屋久鹿 屋久猿
屋久鹿 屋久猿

屋久杉ランドから見ると丁度島の反対側にある「大川(オオコ)の滝」は落差88mの堂々たる大滝で、二日前まで雨が降っていたとのことで水量も多く豪快そのもの。滝壷に近づくと頭から水しぶきが降りかかって来る。二日前は豪雨だったため水量のあまりの激しさの為に滝に近づくことも出来なかったらしい。
次に訪れた平内海中温泉は干潮の時だけ出現する岩場の温泉である。既に入浴客が数人いたが、観光客が次々に訪れる観光地であるにもかかわらず水着着用禁止なので勇気と自信がが無い私にはとても入浴できなかった。

大川(オオコ)の滝 平内海中温泉
大川の滝 平内海中温泉

宮崎駿のアニメ「もののけ姫」の舞台にもなった白谷雲水峡は宮之浦からタクシーで30分。そこからは白谷川の渓流に沿って鬱蒼とした原始林の中を歩く。苔むした岩肌や木々を眺めながら二代大杉迄登り、小休憩ののち引き返し弥生杉に周る約2kmのコースを1時間余りかけて一周し、素晴らしい屋久島の自然ともののけ姫の世界を体感した。

白谷雲水峡
白谷雲水峡
白谷雲水峡(屋久鹿) 白谷雲水峡(屋久猿)
白谷雲水峡(屋久鹿) 白谷雲水峡(屋久猿)


2003-06/28(土)

最終日、快晴の中をスタート。千尋(センピロ)の滝は二段の滝で、一段目の落差は20m二段目が60mとのことであるが滝の間近まで行けないので大川の滝ほどの迫力は感じられなかった。。滝の左側に見える巨大な花崗岩の一枚岩は幅400m、高さ200mも有って屋久島が花崗岩の島だという事を再認識。近くにある展望台からは滝の全景や滝の反対側の島の南海岸も一望出来る。

千尋の滝(展望台から) 南海岸(千尋の滝展望台から)
千尋の滝 千尋の滝展望台から南方向を見る

次に立ち寄った屋久町立屋久杉自然館では係りの方が秋田杉や紀州の杉などと比較しながら屋久杉の特徴を説明してくれる。別館にはつくば博の政府館に出展された巨大な土埋木も展示されていて、横に並んでみるとその巨大さにビクッリ。この樹齢2,000年と推定されるこの土埋木は伐採後400年も苔や土に埋もれていたらしいが、樹脂分が多いので腐らず当時の姿をそのままとどめている。改めて自然の神秘に驚かされた。

屋久杉自然館全景 土埋木(屋久杉自然館別館)
屋久杉自然館 土埋木

往路は屋久島まで空路であったが、帰路は宮之浦港から鹿児島までフェリーに乗る。麓では見えなかった愛子岳も港から離れるにしたがってその威容をが見えてきた。屋久島の姿が霞に埋もれて見えなくなると空模様が怪しくなり、大隈半島が見え始める頃には霧雨になってしまった。海は穏やかだったので4時間半の船旅も苦にならずゆっくりと身体を休めることが出来た。

宮之浦港 愛子岳
宮之浦港 愛子岳
屋久島⇒鹿児島フェリー
屋久島⇒鹿児島フェリー

鹿児島空港19時30分発のJAS582便が霧雨けぶる羽田空港に着いたのは21時10分。空港からは高速バスでアクアライン経由千葉県へ。幸いにも千葉では既に雨は止んでいて、梅雨時にもかかわらずまったく傘のお世話にならずに3日間の旅を楽しむ事が出来た。